理事長紹介
私が頭痛専門クリニックを開院したいと考え始めましたのは、2011年の夏頃でした。
私は大学時代に恩師である元日本脳卒中学会理事長篠原幸人先生にドイツに1年、アメリカに3年という留学生活を経験させて頂きました。長い留学生活から神経内科という広い領域の中で脳卒中のみを専門として勉強して参り、当時は大学病院生活以外を考えておらず、ただがむしゃらに脳卒中関係の診療、研究生活を送っておりました。そのような中、人生には色々な転機があり、2005年に調布市で開業医としての道を歩み始めました。自分では脳卒中専門医を自負しておりましたが、一開業医では急性期の脳卒中の患者さんを診る機会はあっても治療は大学病院にお願いするしかなく、歯がゆい思いもしておりました。
そんな折、2007年5月に突然の激しい頭痛に襲われ、大学時代の上司である北川泰久先生(当時、東海大学医学部付属八王子病院長)に群発頭痛と診断されました。元々、緊張型頭痛を持っていた私は、頭痛の辛さは人にはわかってもらえない事も承知しておりましたので、これから群発頭痛と付き合わねばならないと思うと正直、少し落ち込みました。
その後も毎年春先になると約2ヶ月持続する群発頭痛と戦いながら、毎日の診療業務に追われていましたが、三大頭痛(片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛)の内、二つも経験できた(?)事もあり、2008年夏より頭痛外来を開設しましたところ、非常にご好評を承り、現在新規のご予約も1ヶ月先まで全日頂戴している状況です。アメリカに3年留学させて頂いた際に、当時のBossより、「頭痛患者は誰にも辛さがわかって貰えず、どうして頭痛になるかさえも説明を受けていない。ただ、頭痛の治療だけをするのではなく、初診時は時間がかかっても、なぜ、頭痛が起きるのか?、日常生活でどの様なことに注意をすれば良いのか?などのアドバイスの方が重要な位だ」と聞かされた事があり、実際、頭痛患者様がBossからの頭痛原因の説明や日常生活留意点などを非常に真剣に聞かれていた事を覚えており、新規の頭痛患者様には、どんなに混雑している時でも必ず、アメリカのBossと同様の診療を心がけております。そのようなこともあり、沢山のご予約を頂戴しているのかもしれません。毎日多忙な診療業務をこなす日々を過ごし、2010年秋頃からは、土曜の夜になると胸焼け感と頭痛が起きるようになりました。頭重感でしたので緊張型頭痛と思い、日曜に水泳を始めるようにしました。ところが、泳いでいるうちにかえって胸焼け感と頭重感が強くなり、2011年春頃に講演会でご一緒させて頂きました富永病院竹島多賀夫先生に、何と今度は片頭痛と診断を下されました。こうして自分自身が全ての三大頭痛持ちだという事が判明しました。その意味では、患者様の苦しみに寄り添える医者であると自負しております。
その後、前日本頭痛学会理事長坂井文彦先生に頭痛専門クリニックの相談をさせて頂いたところ、元々、頭痛専門クリニックの構想をお持ちであった坂井先生よりご快諾を頂き、また、坂井先生が国際頭痛センター長として所属される埼玉精神神経センターのセンター長でいらっしゃる丸木雄一理事長からもご賛同頂き、センターのご指導のもと、2015/7/1に東京頭痛クリニックを開院する運びとなりました。
このように沢山の先生方に支えられ開院しました頭痛専門クリニックですので、その先生方のご指導、ご支援に恥じないよう、倦まず弛まず努力し、頭痛患者様のご期待に添えるクリニックにしたいと考えております。
東京頭痛クリニック 理事長 丹羽潔
経歴
昭和62年 | 東海大学医学部卒業 |
---|---|
平成4年 | ドイツLudwigMaximillian 大学神経内科留学 |
平成5年 | 東海大学医学部内科 助手 |
平成6年 | 医学博士取得 |
平成7年 | 平塚市民病院神経内科 医長 |
平成10年 | アメリカ Minnesota 大学神経内科留学 |
平成14年 | 東海大学医学部内科講師、 同付属八王子病院神経内科 医長 |
平成15年 | 東海大学医学部付属東京病院 神経内科 医長 |
平成17年 | にわファミリークリニック院長 |
資格など
- 医学博士
- 日本内科認定総合内科専門医
- 日本神経学会専門医・指導医
- 日本脳卒中学会専門医・評議員
- 日本頭痛学会認定専門医、指導医、評議員
- 日本医師会認定産業医
- つつじがおか幼稚園園医
- 駒沢女子短期大学付属こまざわ幼稚園園医
- 東京頭痛クリニック理事長
主な著書(編集・共著含む)・掲載雑誌
- 『やばいよ、その猫背』(2024年5月 Tarzan)
- 日本初の頭痛専門クリニックが教える『頭痛の治し方』大全(2022年5月 扶桑社)
- 『お薬の便利帖』(2022年5月 晋遊舎ムック)
- 『頭痛外来ガイド』(2022年1月 新興医学出版社)
- 『神経救急・集中治療ハンドブック』(2017年8月 医学書院/共著)
- 『めまいを治す63のワザ+α』(2010年12月 保健同人社)
- 『Cerebral Blood Flow and Metabolism 2nd edition』(2002年Lippincott Wiliams&Wilikins/共著)
ほか多数
主なマスメディア出演
- 2024/7/10(水) 関西TVの『旬感LIVEとれたてっ!』に「梅雨と片頭痛」の解説で生出演
- 2022/12/14(水) BS東京の『教えて!ドクター 家族の健康』に「頭痛の治療法」の解説で生出演
- 2022/7/1(金) テレ朝の『グッド!モーニング』に「天気痛」の解説で生出演
- 2021/6/9(水) NHKの『NHKジャーナル』に「片頭痛の新たなる治療ーCGRP製剤ー」の解説で生出演
- 2010/11 日本TVの『ズームインSUPER』に「むずむず脚症候群外来」の解説で生出演
ほか多数