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今日は「群発頭痛持ちの著名人」をご紹介します。

Dr.丹羽の頭痛コラム

最近の方では、ハリーポッター役で有名なダニエル・ラドクリフがそうです。
2012年に発症したと告白しています。ラドクリフは1989年生まれですので、22歳頃のことです。
もしかしたら、ヴォルテモートの呪いかも・・。そんな事、あるはずがないですね。
英国Independent紙のインタビューで、自らの闘病をこう語っています。
「僕は群発性頭痛というおかしなものに侵されていたんだ。とても稀な病気でね、とてつもない痛みを伴うんだ。片頭痛がかわいく感じるほどだよ。その痛みに襲われると、自分がすごく根性なしに思えた。毎日すごく強い頭痛薬を飲んで思ったんだ。『なんで、痛みが治まらないんだ?』って」。 もう一方、ご紹介します。かのルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベン(1770~1827)です。
彼は頭痛以外に終生、難聴、下痢と腹痛に悩まされていました。この原因として梅毒説と鉛中毒説があり、賛否両論あると思いますが、1807年には「痛風性頭痛に対し抜歯」との記載が残されています。
当時のヨーロッパの水は非常に硬水で、それで作られたワインを多量に摂取していた可能性があります。ベートーベンの毛髪には健康な人の100倍以上の濃度の鉛が検出されています。
鉛中毒が群発頭痛を起こす訳ではないのですが、「痛風性頭痛に対し抜歯」は群発頭痛をお持ちの方には理解できると思います。