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夏頭痛に負けない食事をしましょう(其の一)!

Dr.丹羽の頭痛コラム

以前に頭痛の方は脱水は敵(コラム8)、また、片頭痛に悪い食べ物(コラム10)をお話ししたかと思います。
最近よく患者様から、頭痛に良い食べ物はないの?と聞かれますので、今回は頭痛発作を予防でき得る食べ物についてお話しします。
①マグネシウム(Mg)
片頭痛でパンパンに張った血管を緩めてくれる作用があります。神経の興奮を抑える働きもあり、イライラや不安を感じやすい方にもおすすめです。
また、筋肉の緊張をほぐす作用もあるので、首こり・肩こり頭痛(緊張型頭痛)にもおすすめできます。
月経前には血液内のMgを骨・筋肉に移行させるため、生理中は脳内Mgが低下します。
また、アルコールの飲み過ぎや甘いものばかり摂取していると、急激な血糖上昇により多くのインスリンを分泌し、インスリンの感受性を正常に保つ作用を有するMgは低下してしまう事が分かっています。
食の欧米化(高カロリー、高脂肪、高タンパク、低食物繊維、低ビタミン、低ミネラル)、精製塩の過剰摂取、ストレスで日本人は慢性的なMg不足になりがちです。
バナナ、アーモンド、ゴマ、ヒジキなどの海藻類、しらす、アサリ、ハマグリ、大豆などMg型豊富な食べ物を一日に一食は入れて下さい。
② オメガ3脂肪酸
片頭痛は血管拡張による炎症から起こるものなので、抗炎症作用が強いω3脂肪酸は良い栄養素と考えられています。
サーモン、イワシに豊富にあります。
③ビタミンB2
ビタミンB2には血圧降下作用や二日酔いからくる頭痛にも効果的です。
脂肪の代謝を促進するダイエット効果や、健康な肌や髪を作る美容効果もありますので、気になる方は一石三鳥かも。
ただし、片頭痛の改善を期待する場合は、ビタミンB2は通常の食事の4-5倍、つまり、300-400㎎位摂取しないとダメですし、水溶性ビタミンのため、体内に蓄積できませんので、毎日、大量に摂取する必要があります。
納豆、レバー、焼き鳥のハツ、ウナギの蒲焼と肝、ほうれん草、ヨーグルト、牛乳、卵黄に多く含まれますが、摂り過ぎて、他の生活習慣病になってしまっては本末転倒です。ご注意を。
④カルシウム(Ca)
脳神経の興奮を抑える作用があります。ストレスも低下させますので、眠前のホットミルクなどはとてもお勧めです。カルシウムを増やすのみでなく、胃を温めるため睡眠効果も期待できます。
牛乳 100g=Ca 110mgと、牛乳は40%がカルシウム。小魚や野菜よりカルシウム含有量が多いので、牛乳が苦手じゃない方はCa摂取には、まず牛乳を。
次回は、私がお勧めしたい夏頭痛に負けない食事をご紹介します!