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大後頭神経痛

Dr.丹羽の頭痛コラム

日本人の3分の一は慢性的な頭痛に悩まされていると言われています。
慢性頭痛は、「片頭痛」、「緊張型頭痛」、「群発頭痛」が有名ですが、最近第4の慢性頭痛として「大後頭神経痛」が増えている様です。
余り聞き慣れない名前かも知れませんので、今回紹介させていただきます。
大後頭神経痛は、後頭部に電気が走る様な痛みが出現します。次の様な症状があれば、大後頭神経痛の可能性があります。
①首から頭頂部にかけての痛み。
②耳の後ろに痛み。
③後頭部の片側、または両側が痛みます。
④ピリピリとした痛み。
⑤痛みの持続は一瞬から数秒で、周期的に繰り返す。
⑥一度痛みが始まると、数日から数週間続きます。
⑦首を動かした時に痛みを自覚しまう。
⑨頭皮に触れた瞬間に痛む事があります。
大後頭神経痛の原因ですが、頚椎上部から後頭部にある大後頭神経が刺激されて起きるとされています。
大後頭神経が傷ついて炎症を起こしたり、大後頭神経が圧迫によって刺激された時に痛みが出現します。
大後頭神経が支配している首に付け根、耳の後ろ、頭頂部などに痛みを感じます。
大後頭神経が刺激を受ける原因には、姿勢やストレスが関わっている様です。例えば、①首をひねったり、急に動かしたりする。②咳やくしゃみ、③姿勢の悪さ(スマートフォン、ゲーム、パソコンなどの画面を長時間見る時)、④睡眠時の姿勢(合わない枕や寝違え)、⑤肩こり、ストレス、気圧の変化(雨の前日)。などがある様です。特に前かがみの姿勢を長時間続けていますと、大後頭神経が圧迫されやすくなる様です。前かがみの姿勢で長時間仕事をされている方々は要注意です。
もし大後頭神経痛の様な症状が出てきた場合は、とりあえず冷やしてみることをお勧めします。それでも痛みが引かない場合は鎮痛剤使用もやむを得ないと思われますが、鎮痛剤を月に10日以上使ってしまう場合には、薬物乱用頭痛を合併してしまう危険性が高くなりますので、頭痛の専門医への受診をお勧めします。