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小児・思春期の頭痛を見逃さないで??

Dr.丹羽の頭痛コラム

残念ながら、片頭痛は遺伝性が50%以上と非常に高く、特に母系遺伝、つまり母から娘、孫へとその遺伝子は引き継がれてしまいます。
片頭痛はある意味、鈍感な方はなり難い疾患ですので、片頭痛を引き継がれた方は、人に対してとても気を遣い、面倒見が良く几帳面な性格。でも、頭痛持ちでない方が良いのでしょうが・・。
小児・思春期にも当然、頭痛はあり、大人だけの疾患ではありません。
小児・思春期の頭痛の多くは片頭痛で、次いで緊張型頭痛、起立性調節障害に伴う頭痛などがあげられます。
小児・思春期の片頭痛は勘違いされがちで、熱もないのに保健室で寝ていると、学校の先生にも十分には理解されていないのが現状です。
大人の片頭痛と異なり、お子様の場合、自家中毒の様に周期的に吐いてしまったり、頭は痛くならずお腹が痛くなる腹部型片頭痛というパターンが多いのです。また、朝から痛くなったり、平日だけ痛くなったりと、集中力も低下するため、登校困難になったり担任の先生から落ち着きがないなどと勘違いをされてしまう事も多々あります。
大人になるにつれて段々と腹痛や嘔吐が減り、頭痛が増えてくるという経過を辿りますが、お子様が学校で嫌な思いをしないためにも、お子様が頭痛をお持ちでしたら、是非、担任の先生に一度相談をされてみて下さい。