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例えば、パブロ・ピカソの絵画もある時を境に目や鼻・口な左右非対称の人物像「泣く女」、「ゲルニカ」のタッチに変わっており、これは片頭痛に伴う視覚異常とも言われております。
日本でも芥川龍之介は有名な片頭痛持ちです。遺作の「歯車」の一節に「僕の視野のうちに妙なものを見つけ出した。妙なものを？ーーと云うのは絶えずまはつてゐる半透明の歯車だった。僕はかう云う経験を前にも何度か持ち合せてゐた。歯車は次第に数を殖やし、半ば僕の視野を塞いでしまふ、が、それも長いことではない、暫らくの後には消え失せる代りに今度は頭痛を感じはじめる」と、完全な閃輝暗点からの片頭痛を表現しています。
不思議の国のアリスの作者、ルイス・キャロルも片頭痛持ちであり、物語の中の、外界が小さく見える小視症や大きく感じる大視症、歪んで見える変視症は彼女の片頭痛時の視界障害に影響されているものです。
時間的にも凄く早くなったり遅くなったりもあり、色々な症状が揃うと「不思議の国のアリス症候群」という歴とした疾患もあり、当然のことながら片頭痛持ちの方に多い症候群です。
他にも生物の進化論のチャールズ・ダーウィンやチャイコフスキーなど後世に名を残す著名人ばかりです。
威張る必要はありませんが、あなたの周りの優秀な方、気配りができる方、センスの良い方…、片頭痛の可能性が高いです。