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片頭痛発作前の前触れ(予兆)を見逃さないで!

Dr.丹羽の頭痛コラム

まずは頭痛発作前の肩こり!確かに慢性頭痛には慢性緊張型頭痛もありますが、
頭痛発作前の肩こりは、慢性片頭痛の予兆としてはとても多く、何と 80% もの患者さんが自覚するものなのです。
肩が凝るのであれば、良くストレッチをして、肩がほぐれる様に入浴もしっかりして・・・、
運よく慢性緊張型頭痛ならばセーフですが、慢性片頭痛ならば、しっかり入浴によって頭痛発作と、わざわざ頭痛発作を惹起しているようなもの。
ズッキンズッキンするのが片頭痛、後頭部を中心に頭重感が緊張型頭痛は間違えではありませんが、後頭部が重くなりズキズキしない片頭痛も少なくありませんので、ご注意を!
次に注意が必要な片頭痛の前触れとしては生あくびです。
あくではなく、生あくびですが、生あくびとは睡眠不足ではなく眠くもないのにあくびが出ることを生あくびと呼びます。では、あくびはなぜ起こるのか?
生あくびはなぜ起こるのか、正直、メカニズムはわかって今ません。
考えられる病態として、睡眠不足によって生じるあくびは、脳の酸素不足によって体が酸素を取り込もうとしてあくびという現象が起こるものです。
つまり、空気中の酸素を口から沢山取り込むことによって、酸欠状態の脳に酸素を送るのです。
この際、脳血管は拡張して沢山の酸素を脳内に取り込もうとしているので、
片頭痛の予兆としての生あくびは、「片頭痛によって血管が拡張し始めた刺激を体が勘違いを起こし、沢山酸素を 取り込まなくてと・・、反応して生あくびが出る」のだと思います。
また、確かな証拠はありませんが、生あくびを我慢すればする程、片頭痛は起こりやすく、
また、片頭痛の程度も酷くなる傾向があります。会議中とかの生あくびは困ってしまいますね。