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頭痛持ちの方が気をつけたい薬(其の一)

Dr.丹羽の頭痛コラム

実は頭痛をお持ちの方には服用しない方が良い薬剤があるのです。頭痛持ちの方はなるべく頭痛を起こさない様に色々と気をつけていらっしゃると思います。でも、他のお薬を飲んで頭痛が起きていてはたまりませんよね。
以前にもコラム(18)で経口避妊薬や更年期の際に使用するHRT(ホルモン補充療法)、つまり、ピルについてはお話ししました。
その他にも頭痛を誘発する可能性がある薬剤についてお話しします。
当然のことですが、血管拡張薬は脳血管も拡張するため、ほぼ片頭痛は必発です。お若い方ではまず使用することはない薬剤ですが、狭心症に使用する硝酸イソソルビドやニトログリセリンがあげられます。
脳梗塞や他の血管閉塞時に使用するフ゜ロスタサイクリン(PGI2)やホスホシ゛エステラーセ゛阻害薬であるシルテ゛ナフィル、シ゛ヒ゜リタ゛モール、シロスタソ゛ール、その他にも沢山の薬剤があります。強心薬であるアトロヒ゜ンやシ゛キ゛タリス製剤、 抗てんかん薬のハ゛ルヒ゛ツール剤やフ゜リミト゛ン、抗インフルエンザ薬のアマンタシ゛ン、抗うつ薬のイミフ゜ラミン、ハ゜ロキセチン、セルトラリン、エスシタロプラム、フルボキサミン、躁鬱病治療薬の炭酸リチウム(実はこれは諸刃の剣で群発頭痛の予防薬として使用することがあります)、抗不整脈薬のアシ゛マリン、アミオタ゛ロン、キニシ゛ン、シ゛ソヒ゜ラミト゛、利尿剤のアセタソ゛ラミト゛、血圧降下剤のヒト゛ララシ゛ンやニフェジピン、気管支喘息治療薬のテオフィリン、胃潰瘍治療薬(H2拮抗薬)のシメチシ゛ンやラニチシ゛ン(いわゆるガスター10と同等の薬剤)、胃潰瘍治療薬(プロトンポンプ阻害薬)のオメフ゜ラソ゛ール、ランソプラゾール、ラベプラゾール、エソメプラゾール、鎮吐剤のオンタ゛ンセトロン、抗甲状腺ホルモン薬のチアマソ゛ール、成長ホルモン剤のオクトレオチト゛、ヒ゛タミンA、抗生物質のテトラサイクリンやミノサイクリン、抗結核薬のイソニアシ゛ト゛やリファンヒ゜シン、抗真菌薬のク゛リセオフルヒ゛ン、合成抗菌薬のナリシ゛クス酸やトリメトフ゜リム+スルファメト、キサソ゛ール、抗ウィルス薬(AIDS)のシ゛タ゛ノシン、鎮咳剤のコテ゛インなどがあります。
えっ、頭痛持ちの方は何か他のお薬を飲むと発作が起きちゃうの?と思われるかもしれません。次回は頭痛持ちの方が是非、他のお薬を飲む時にかかりつけ医もしくは薬剤を処方してくれた医師に伝えて頂きたいお薬を上記の様な薬品名ではなく、実際に臨床医が処方する商品名をあげてお話しします。