OTC医薬品(其の三)
④漢方薬
代表的な薬剤として漢方ズッキノン(14包/\1620)、当帰四逆加呉茱萸生姜湯エキス錠クラシエ(48錠/¥1317)、呉茱萸湯エキス顆粒(24包/¥2592)、ストレージタイプZM(10錠/¥2756)があります。
漢方ズッキノンには肩こりや首こりに効く釣藤散、つまり緊張型頭痛の方に、当帰四逆加呉茱萸生姜湯は冷え性や立ちくらみがある片頭痛の方に、呉茱萸湯は吐き気を伴う頭痛、特に片頭痛の方に、ストレージタイプZMにはめまいに効く苓桂朮甘湯、つまり、めまいを伴う頭痛の方に効果が期待できます。
⑤鎮痛薬と漢方薬の配合剤
代表的な薬剤としてケロリン(64包/\1944)、ハッキリエースa(90包/\1690)、セミドン顆粒(12包/\1566)があります。
ケロリンにはケイヒ末(シナモンのこと、解熱や鎮痛効果があります)、アセチルサリチル酸、無水カフェイン、水酸化アルミニウムゲルが含まれています。
ハッキリエースaには芍薬(筋肉を和らげたり、鎮痛効果、イライラを取る作用もあります)、いわゆるACE(アセトアミノフェン+エテンザミド+無水カフェイン)が含まれています。エテンザミドも解熱・鎮痛効果があり、比較的、胃に優しい成分です。
セミドン顆粒には甘草(グリチルリチン酸というステロイドに似た成分で、鎮痛効果があり、胃を守る作用もあります)、アセトアミノフェン、イソプロピルアンチピリン、アリルイソプロピルアセチル尿素、無水カフェインが含まれています。
⑥子供用頭痛薬
小児の頭痛薬についても触れておきます。
代表的な薬剤として小児用バファリンC II(32錠/\852)、小児用バファリンチュアブル(12錠/\538)、バファリンルナJ(12錠/\754)、小中学生用ノーシンピュア(24錠/\604)があります。
小児用バファリンC II、小児用バファリンチュアブル、バファリンルナJは用量が違いますが、アセトアミノフェンのみを使用しています。
小中学生用ノーシンピュアのみ、アセトアミノフェン、アリルイソプロピルアセチル尿素、無水カフェインを使用しています。
以上が代表的な頭痛薬です。
混同してしまうかもしれませんが、まずは単純鎮痛薬や複合鎮痛薬かを見極めて下さい。漢方薬は生薬だから、副作用がないなどということは全くありませんので、ご注意を!
私見ですが、5回以下/月の頭痛の方はご自分に合った複合鎮痛薬を、6回以上/月の頭痛の方は複合鎮痛薬は薬物乱用頭痛に陥りやすいので、単純鎮痛薬もしくは頭痛専門医の受診をお勧めします。
小中学生の方には可能な限り、単純鎮痛薬を服用することをお勧めします。